不整脈と心筋梗塞

 

このプラークが原因で、心臓の血管である大切な冠動脈の中が血栓でふさがれてしまうと、心筋梗塞になります。血液が流れ込まない、細胞が死んでしまうからです。では、どれくらいで心臓の細胞が死んでしまうのでしょうか?

 

それは、心筋梗塞になっておよそ20分後から徐々に細胞が死んで行くと言われています。そして、心筋梗塞になってから40分ほどで心筋がすべて死んでしまいます。血液の流れが止まってしまう時間が長いと心筋の細胞は、それに比例して死滅して行きます。

 

お年寄りで、不整脈がある方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。お年寄りでなくても40代、50代でも不整脈になっている方は私の周囲でも結構います。中年層も不整脈の持病を持っている人がいると言うことですね。この不整脈も心筋梗塞にとても関係がある立派な病気です。ですから、不整脈も病気と思い、気をつけなければいけません。

 

先ほど、お話したように、血液の流れが止まり、心筋が死滅すると、心筋梗塞になります。この場合、細胞が死んでしまった心臓は働きが悪くなってしまいます。

 

この心筋細胞の死んだ量が少なければ不整脈と言う症状で現れます。不整脈とは普段の脈のリズムが乱れることを言います。リズムが乱れたり、脈が何回に一回、脈が抜けたりすることです。この不整脈は、ちょっと体を休めると治ってしまったり、何もしなくても治ってしまったりすることから、あまり大げさに考えない人が多いようです。ですが、この不整脈が大きくなると心不全に繋がるので、お年寄りだけでなく、若い人も危険なのです。